【アニメ感想】虚構推理
綺麗に終わったね~~~!!
原作知ってるとつい原作おじさんになってハラハラ見守ってしまう癖があるのだけど、キッチリ1エピソード描き切って、そして最後の2人のやり取り……
あんだけガツガツ肉食攻めしてるのに最後照れるのは琴子というのがね、かわいいよね。
これが曇天→雨空の中で行われるというのが実に彼ららしい。
ま、確かに知らん人から見ると「このエピソード長くね?」「まさかこの話で終わらす気か?」「寺田刑事何回死ぬねん」ってなるのは仕方ない……いや最後のは私も思ったけど。何回死んだんだよ。九郎くんか?
ただ鋼人七瀬をしっかり描こうと思ったら省略はできないんですよね。そして虚構推理を描こうと思ったら鋼人七瀬は外せないんですよ。
だからこれでよかったと思う。
むしろヌシ様の話を話数またいで引っ張ったのが印象的だったけど(なかなか納得しないヌシ様、映像で見ると超笑える)。
あそこで九郎君が合流するのもアニオリで、なんでだろう? と思ったんだけど、少ない話数の中で琴子-九郎の接点をちょっとでも増やして鋼人七瀬につなげたかったのかな……などと推理してみる。
このアニメの面白い所は、推理は虚構であるという所。基本嘘っぱち。
嘘っぱちなら何とでも言えるやんけ! って最初は思ったんだけど、「嘘の推理が否認されたとしても、その推理に使った前提は活かされて積み重なっていく」っていう手法には驚かされたというかめっちゃ面白いな……って。
大きい嘘は撃破されていくけど、小さい嘘をポイントとして溜めていくみたいな……なんかカードゲームみたいじゃないですか? まるで将棋だなって言え
原作の城平さんだと、絶園のテンペストもそういうとこあるアニメでしたね。
最初は低テンションでシラ~~っと話が進んでいくんだけど、左門さんという敵キャラとの問答シーンで一気に話が面白くなるの。というかグワングワンしてる左門さんがクッソ面白い。
そして後半から「別のアニメ始まったか?」みたいなラブストーリーに……っていう振れ幅。絶園のテンペストもめっちゃ面白かったなぁ……
ま、でもその振れ幅という部分で言うと、虚構推理は1クールなのでシリアス方面を強くせざるを得なかったのが惜しい所。
鋼人七瀬はそもそも原作(小説)のエピソードってだけあって非常に面白いんだけども、個人的に琴子の珍妙な言動はこの後、漫画版の短編や巻末おまけ漫画等で真価を発揮すると思っているので、その部分はぜひぜひ漫画を読んで欲しい。
EDのペイズリーはニヤリとさせる演出だよね……
あと漫画最新刊の雪女は可愛すぎるから絶対読んだほうが良い。
いや~~しかし、OPでポロリがあるとはね……
攻めたな……琴子……